江戸時代,北前船などの商船の寄港地として賑わった鞆。中でも特に隆盛したのが保命酒の醸造・販売を行なっていた中村家(保命酒屋)で,当時の古文書が膨大に残されている。
2006年に目録Ⅰを発行し,今回目録Ⅵを発行しました。
室鳩巣の書翰,日本外史をはじめ歴史読本等代々の中村家当主が所有していた蔵書。西本願寺より浄土真宗の信仰を深め普及のために送られた書物,また,中村家の朝宗亭において囲碁の名手(本因坊秀策)らを招いて対局が行なわれた文書を収録。
資料編として,この中村家文書目録の第Ⅰ巻から調査,解読されている青野春水(広島大学名誉教授)先生の「梅谷皿山の築造と陶器生産」~慶応元・二年を中心に~の論文を掲載している。
B5版 286ページ 販売価格 2,000円