年末年始の休館日は,12月28日(金)~1月3日(木)です。
1月4日(金)から通常通り開館いたします。
ご迷惑をおかけしますが,よろしくお願いいたします。
鞆の浦歴史民俗資料館は現在の展示は常設展です。(~2013/2/3まで)
*年末年始は12月28日(金)~1月3日(木)が休館日です。
*2013年2月7日(木)~3月17日(日) 新春企画展「雛祭」を開催します。
常設展を紹介します。
①龍馬関係
龍馬が使用した拳銃の実物同型拳銃 スミス&ウェッソンⅡ型(アーミー6連発回転式32口径)を展示しています。


②万葉集
万葉集には鞆の浦を詠ったものが八首あり、その内の六首を展示しています。揮毫者は、やなせたかしさん(詩人・漫画家)・大岡信さん(詩人)・大林宣彦さん(映画監督)です。
・我妹子が見し鞆の浦のむろの木は 常世にあれど見し人そなき (巻3・446)
・鞆の浦の磯のむろの木見むごとに 相見し妹は忘らえめやも (447)
・磯の上に根這ふむろの木見し人を いづら問はばかたり告げむか(448)
・海人小舟帆かも張れると見るまでに 鞆の浦廻に波立てり見ゆ (巻7・1182)
・離磯に立てるむろの木うたがたも 久しき時を過ぎにけるかも (巻15・3600)
・ま幸くてまた還り見む丈夫の 手に巻き持たる鞆の浦廻を (1183)

③足利氏
1336年(建武3年)、京を追われた足利尊氏は、鞆小松寺で北朝の光厳院の院宣を受けて九州に下り勢力を挽回し、再び鞆で軍議を開き海陸二手に分け京をめざします。
一方、室町幕府最後の将軍義昭は、織田信長に追われ1576年(天正4年)鞆の毛利氏を頼りしばらくここに居を構えました。

安国寺は足利尊氏によって全国に建立された寺で、備後安国寺は鎌倉時代後半にあった金宝寺を安国寺と定め名称を改めたお寺です。安国寺釈迦堂には重要文化財の木造阿弥陀如来等の仏像が安置され、その像内納入品のレプリカ等を展示し ています。

④沼名前神社能舞台
沼名前神社には重要文化財の能舞台があり、模型を展示しています。
当初は伏見城にあった能舞台を徳川家康のいとこにあたる福山藩主 水野勝成が拝領して福山城に移築し、鞆とゆかりの深い3代勝貞によって沼名前神社の寄進され固定されました。当初は簡単に分解、組立ができる「移動式」で豊臣秀吉が各戦場 へも運べるように造ったと伝えられています。

⑤朝鮮通信使
江戸時代、将軍の交代時などに外交使節として来日した朝鮮通信使は鞆に11往復寄港しました。その時正使・副使・従事官の宿所にあてられたのが福禅寺の客殿です。対潮楼と呼ばれるこの客殿には通信使の墨蹟を木額にしたものが数多く残っています。常設展では、朝鮮通信使の行列図の巻子や町人による文書で食物、飲物、筆記物を中心にハングル語と日本語の対訳控を記した文書の「朝鮮人大行列記」、また常石張子人形など当時の人々の大関心事であった外交行事である朝鮮通信使資料を展示しています。

*常設展を見学し、鞆町内に残る龍馬ゆかりの場所、万葉の歌碑、安国寺、沼名前神社、福禅寺対潮楼等を散策してはいかがでしょう。