江戸時代,北前船などの商船の寄港地として賑わった鞆。中でも特に隆盛したのが保命酒の醸造・販売を行なっていた中村家(保命酒屋)で,当時の古文書が膨大に残されている。
2006年に目録Ⅰを発行し,今回目録Ⅵを発行しました。
室鳩巣の書翰,日本外史をはじめ歴史読本等代々の中村家当主が所有していた蔵書。西本願寺より浄土真宗の信仰を深め普及のために送られた書物,また,中村家の朝宗亭において囲碁の名手(本因坊秀策)らを招いて対局が行なわれた文書を収録。
資料編として,この中村家文書目録の第Ⅰ巻から調査,解読されている青野春水(広島大学名誉教授)先生の「梅谷皿山の築造と陶器生産」~慶応元・二年を中心に~の論文を掲載している。
B5版 286ページ 販売価格 2,000円
第10回 鞆の津 八朔の馬出しの日程が決まりました。
日時:2011年9月11日(日)
10:00~12:00 *雨天中止
コース:沼名前神社(スタート)~鞆町内~鞆こども園(ゴール)
内容:八朔(旧暦八月一日)の風習は,豊作を祝う行事から子どもの成長を祝う行事と
様々ですが,鞆の浦では子どもの成長を祝って木製の白馬を台車にのせ町内を
引きまわす風習がありました。江戸時代から続いたこの行事も昭和初期には姿
を消しましたが,地元の方々の協力により復活しました。当日は風情豊かな町並
みの中を,江戸時代~現代の大小様々な「八朔の馬」の行列がゆっくりと進み,
鞆の浦をはじめ全国の子どもの健やかな成長を願います。